自分と彼女とは付き合って５年。もうすぐ３０代に突入という年齢になった。５年付き合っている彼女との将来を考えることが増えプロポーズを決意した。僕は歯の浮くようなセリフは苦手だ。と言っても、なんとか彼女の心に残る、自分らしいイベントにしたいとネットで検索した。
１. なぜ！？胡蝶蘭でプロポーズ？
ネットで調べ、たどりついたのが「胡蝶蘭」だった。彼女は大学で造園科を卒業していて、やたらに花や木については詳しい。ということは・・花と花言葉を絡めると彼女の心に響くのではないか？
胡蝶蘭の花言葉「幸せが飛んでくる」ピンク色の胡蝶蘭は「あなたを愛しています」だ。花も左右対称に咲くことから「完全なる美」と言われ、「愛と美の象徴」とも言われているらしい。胡蝶蘭は縁起がいい。花も大きく見栄えも派手になる。ということで、よくあるバラの花束ではなく(笑)胡蝶蘭をセレクトした。

２. 胡蝶蘭を花束にしてプロポーズ。そして・・
花束にしてもらった胡蝶蘭はピンク色をメインに白色をまぜ、かすみ草で彼女に対する思い「感謝」を加えた。花束にはメッセージカードを忍ばせている。
夕日が、いい感じに海岸を照らしている。対象に僕の心は緊張と不安で景色を堪能する余裕はなかった(汗)。彼女に胡蝶蘭の花束を渡すと彼女は笑顔と涙で一杯になった。「結婚しよう。」この言葉を告げる前に彼女は既に笑顔であふれていた。
そして僕は彼女と結婚した。結婚式の打ち合わせで、彼女がこだわったうちの１つが胡蝶蘭だった。プロポーズの時の花だからだ。彼女の中で胡蝶蘭は特別な花になったそうだ。２人の披露宴には思い出の胡蝶蘭をテーブルに飾った。
カクテルドレスの彼女の髪飾りには生の胡蝶蘭があった。めちゃきれいだった。そして、プロポーズに胡蝶蘭を選択した自分を自画自賛したい気分だった。

３. 藤原紀香さんが愛の告白！？
あれから２年。毎年記念日には縁起のいい胡蝶蘭をテーブルに飾るようになった。胡蝶蘭の香りが漂うリビングでテレビを見ていると「藤原紀香さんと愛之助さんとの結婚か！？」紀香さんが愛之助さんにピンク色の胡蝶蘭を贈ったと報道されていた。その瞬間に自分が妻にしたプロポーズを思い出した。きっとこの2人は結婚するのだろうなぁと直感した。俺のマネしたんか！？なんて思ったが、それはないな(笑)
歌舞伎の世界ではよく縁起物として胡蝶蘭が贈られるが、ほぼ白色なのだそうだ。その中で、ひときわ目立っていた紀香さんのピンク色の胡蝶蘭。立て札には堂々と藤原紀香の名前。前々から噂されていた２人だし、そりゃマスコミも飛びつくよな。しかし、堂々と愛を贈る紀香さんかっこいいな。

きっとこの報道がきっかけで、胡蝶蘭でプロポーズや告白は増えてくるのだろうな。でも、ただの流行りで実行するのでなく、ちゃんと花のもつ意味を分かった方がもっといい思い出になるのではないかなと思う。