人生の節目への贈り物にもなる胡蝶蘭

胡蝶蘭は、華やかで見栄えもよく、気品のある姿形から花の女王とも呼ばれています。
名前の由来は、花の形が蝶が飛び交っている姿に似ていることから付けられました。
色も白やピンク、黄色等があり、お祝い事から仏事、お葬式まで、人生の大事な節目の場面で贈り物やお供え物としても用いられています。
お葬式や仏事等では、白の3本立ちや5本立ちが一般的です。
上品な立ち姿で、お悔やみの気持ちを伝えられるでしょう。
悲しみの場に色付きの花はふさわしくありません。
ただし、後から喪中見舞いとしてお供えする場合に、故人が好みの色があったならば、遺族に話をした上で、色付きの花を贈っても差し支えがないでしょう。
開店祝いや新築祝いに大輪の花を贈っても、華やかで喜ばれるでしょう。
退職祝いや就職祝いの記念として贈るなら、1輪ざしの鉢植えタイプなら、場所を取らずに置くことができます。
より小さいミニタイプもあり、テーブルの上に置けるような仕様になっているものもあります。
「幸福がやってくる」、「あなたを愛します」という花言葉もあるので、
意中の方へのプレゼントにしてもいいですね。

胡蝶蘭をいただいた場合の世話

胡蝶蘭は維持するのが難しいと言われますが、きちんと世話をすれば、50年以上の寿命があるそうです。
台湾やフィリピン等、東南アジア地域原産の植物なので、寒さに非常に弱いです。
気温は18度から30度未満が適しているので、1年を通して安定した温度を保つようにします。
特に寒い時期は室内に置いた方がよいでしょう。
暖房を付けなくても比較的温かい、家電製品の横に置くのもおすすめです。
真夏の場合も直射日光やエアコンに弱いので、光合成が出来る程度に室内の窓から少し離れた場所に置き、直接冷房の風が当たらない所に置くといいでしょう。
胡蝶蘭の世話の仕方は、水のかけ過ぎに注意が必要です。
根が湿っている状態ですと根腐れを起こして枯れてしまいます。
土が完全に乾いている状態の時に、たっぷり水をあげ、また乾かしてから水を与えることを繰り返しましょう。
特に梅雨の時期や秋の長雨の時期は、湿りがちになり注意が必要です。
場合によっては、2週間以上も水を必要としないこともあります。
土の乾燥具合が一番大事になりますので、よく覚えておきましょう。