基本的となる育て方

贈り物などでよく目にすることもある胡蝶蘭ですが、ちゃんと手入れをすれば数か月も花を楽しむことができるので、花の特徴を生かした正しい手入れ方法を実践しましょう。
まず胡蝶蘭は亜熱帯地方が原産なために、暖かい場所を好み、寒さには弱いために、明るくて風通しの良い場所に飾るようにすると良いでしょう。
もっとも直射日光があたったり、エアコンの風が直に当たるようなことはダメージを与えるため、避けるようにしてください。
また乾燥にも強いという特徴があるので、水やりはあまり回数を多くしすぎると、根腐れの心配がありますので注意しましょう。
鉢の受け皿に水が溜まっているならば、それはこまめに捨てるようにしてください。
そして花が枯れた場合は、枯れた花を手で取って、他の花に当たらないようにしてあげましょう。
半分くらい咲き終えたら、その茎は下部分を残して切ってあげてください。
そうすることで、二番花が咲くことがあります。

気を付けたい病気

胡蝶蘭で気を付けたい病気は、軟腐病や葉焼けです。
軟腐病は細菌性とカビの二種類の原因があり、細菌性の場合は葉が変色して独特の匂いがします。
対処法は抗生物質のストレプトマイシンというものを使うのですが、進行が早いので回復させることは難しいとされています。
一方カビの方は、葉に黒っぽい斑点が出来てだんだん広がっていきます。
ただし進行は遅いので、見つけた時点で病気の部分を切り取り、ビスダイセンなどを使って治療してあげましょう。
そして葉焼けは強い光が原因で、葉が変色します。
そのためにすぐに日蔭に設置場所を変更し、弱った部分が回復しそうにないなら、そこを切除するか殺菌剤を散布してあげましょう。